倉敷がパリに変わる季・・・コンポジション編
前回に続き、今度はコンポジション編です。
yumi saito paris の代表的なスタイルでもある、パニエ(籠)を使ったアレンジスタイル(コンポジション)。
ディプロマレッスンでもたたき込んで頂いた、大地の一部を切り取ったようなデザイン。やればやる程 奥が深くてハマる♡コンポジションです。
今回は今シーズンの芍薬と染めのスイトピーに五月梅、ムシカリを使って。
このイベント参加者にはディプロマ卒業生も多く、手元をしっかり観察出来るように、、と、先生を取り囲むようにして近くで見せて頂きました。
ムシカリと五月梅が入ったら、芍薬。
入れる時の注意点や手早く作る為のコツ等を聞きながら、レッスンで学んだ事を反芻。
そして驚いたのがこれ。染めのスイトピー。
花合わせに拘りを持つyumi saito parisのスタイル。使う花、使わない花がある中で、
農園のオーナーあゆみさんが仰ったように、
染めのスイトピーは使わない花の部類に入っていると思っていました。
今回使われたスイトピーはカムフラージュという品種。自然に森に紛れ込むように馴染む色が出るように染料を調合し、一日で吸い上げさせる。
スイトピーには黄色の色素がないらしく、青を出すのが難しいのだそう。
そんな生産者の方の話が直接聞けるのもこのイベントの醍醐味。もっともっと聞いていたいくらい興味深いものでした。
ご主人の英克さんから。
日本の農業事情。
連作障害の対策として、土壌洗浄する話。
その薬剤使用により、自身も体調不良を起こしていた話。
それ程までの劇薬を使う事は、植物にも自然界にも良い訳はなく、
今では菌を使って土壌作りを行っている話。
そして、ファームたかおの亜由美さんから。
パリを旅していた時に由美先生の花に出逢い、衝撃を受けた話。
自分の手の中で生まれたブーケに感激した話。それまでに沢山のブーケを見てきた筈なのに。
そこから、
花の向こうには人がいる。
自分が向き合ってるのはスイトピーという花だけど、その先に人との出逢いがあって、繋がっているのだと、、。
私達は、こんな気持ちで丁寧に花と向き合っている生産者さんが大切に育てた花を扱っている。
その美しい花を束ね、その花の向こうにいる人へ心を伝える。
そんな大切な役目を担っているのだという事を改めて感じさせてもらい、心が熱くなりました。
そんな事を感じながら聞いているうちに、、
コンポジションが出来上がり。
自然の景色に見事に溶け込んでいる。。
0コメント